FAQ

一旦変色すると、元の色に戻りません。常時監視することなく温度分布や、最高温度を測定できます。確実な温度記録として残すのに最適な示温材です。

不可逆性のラベルは物質の融点を利用しています。 規定温度で示温素子が溶融し、下の黒い紙に染み込むことで黒変を確認します。 その示温素子自体が温められる事で感知するので、環境温度、貼付け面共に影響します。 熱源の位置によって指示値が変わってきます。

あらかじめプラズマの影響を受けにくいカプトンフィルムでカバーしており、使用時にカプトンテープの重ね貼りの必要がなく作業工数を短縮できます。
フィルム裏面印刷のため真空中の印刷インク飛散を最低限に抑えます。
但し、真空環境での温度精度を保証するものではありません。

NISTとは米国工業標準規格のことです。アメリカでは温度を計測する場合は国の定めた基準に従うことが義務づけられています。測定に関する全ての機器は国家標準と比較できるよう管理しておかなければなりません。このトレースする機能をトレーサビリティーと呼んでいます。

アメリカの代表的な製品であるテンプ・プレートは、示温ラベルを入れたケース1個ずつにロット番号を明記しており、NIST(米国工業標準規格)にトレースしている事を併記して品質の保証をしています。

保管について

使用前は30℃以下の冷暗所で保管してください。(湿度50%前後)
50℃以下のレンジが含まれるラベルは、冷蔵庫内で保管してください。
購入後、2年以内に使用してください。

使用上の注意

  • 貼付する面は、水、グリス、ほこりその他を拭ってから貼ってください。
  • 水、油、溶剤などの液体の中に長時間浸る状況や高い圧力の下では、示温素子が溶けるため正しく変色しません。表面に若干の液体がかぶっても影響はありませんが、長時間使用する際は、周囲を耐熱性接着剤などで完全にシールドしてください。
  • 夏季は、低温レンジを含むラベルの輸送・保管にご注意ください。輸送中、納品後の変色については、当社の責任外とします。
  • 精度は1気圧における融点利用です。ホットプレート上にテンプ・プレートを貼り毎分2℃を超えない温度上昇の元で色変化を観察して検定しています。加熱条件が異なると変色温度が変動する場合があります。
  • 真空対応ラベルは、真空装置内での印刷インクが飛散、アウトガスの発生を最小限に抑える商品であって、真空内での温度精度を保証するものではございません。
  • 減圧により、示温素子がインジケータ窓部に吸着し、黒変を確認できないことがあります。(曇りガラス現象) 目視できない場合は、ラベルを分解して示温素子が溶けているか否かでご判断ください。
  • 急激な温度上昇を与えると、フィルムの収縮で接着面との間に隙間ができて反応しないことがあります。
  • 高圧下、高真空中、電磁誘導加熱、長時間加熱など経験が予想されるケースでは性能変化を起こすことがあります。特殊条件下の用途では、事前にご相談ください。
  • 本製品、および本製品を使用したことなどが原因で生じた、いかなる損害に対しても当社は一切の責任を負いません。

原則、在庫より即納体制です。

詳しくは弊社販売サイトをご参照ください。

温度ラボ ONDOLAB : http://ondolab.com/